ノラ猫子ニャン一時保護
ついにケージを購入
野良猫を保護するとなると、まず必要なのはケージでした。今まで猫を飼った経験の中でケージを使ったことはなかったのですが、それは、保護した時点で人間を警戒していない成猫や小さな仔猫だったからです。
最初、猫をケージに入れることに抵抗があったのですが、数々の猫を保護された方々の記事を読んで、ケージの必要性を理解しました。野良猫にとってはいきなり家の中に放されるよりもケージの中にいる方が安心するようで、食事もトイレもスムーズにできるようになる、ということが分かったので、ケージをまず購入しなくてはと思い、ここ1ヶ月ほどずっと探していました。
少しでもストレスが溜まりにくいようにできるだけ大きなものにしようと思っていたのですでに候補は絞られていました。そこで購入したのがこちらです。
中学生の息子が一人で1時間ほどかけて完成させました。私一人で完成させるのはとても無理ですが組み立てが好きな息子には苦ではなかったようです。
ご近所さんに捕獲器をお借りして
ケージを用意し、猫トイレも用意したので、あとは保護するだけとなりました。当初はいわゆる市販の捕獲器で捕まえることを避けたかったのですが、網で捕まえる作戦も、段ボール製自作捕獲器も失敗してしまい困り果てていました。そんな時にタイミングよく保護猫活動をされていいるご近所さんの存在を知って、市販の捕獲器を貸してくださると言ってくださったので、ここは迷わずお借りすることにしました。
まずは、子ニャンから。その後がニャンを捕まえるという作戦です。2匹揃っていない時を待ちました。
そして夕方、いつものようにお腹が空いた子ニャンが1匹でいたので、早速捕獲器を玄関前に仕掛けました。この時の写真を撮り忘れたのですが、大好きないなばのとりササミを捕獲機の奥に入れて、捕獲器はフリースのブランケットで包んだ状態にして。
すると子ニャンは疑いもなくすんなり捕獲器に入ったのです。暴れる子ニャンを私はなんとか家の中に連れて帰り、ケージの中に放しました。2020年、8月9日19時の出来事でした。
子ニャンの性別が確定
ケージに入ったばかりの子ニャンは、たまに鳴きながらひたすらケージの上の方によじ登り、隙間から出ようとしていました。そのときに、性別が分かったのです。子ニャンは、雄でした。
その後ハンモックの上に居心地悪そうに立ってもいましたが、2段目になんとか落ち着きました。

子ニャンの新しい名前
子ニャンの性別が分かったので、息子が子ニャンの名前をちゃんと付けたいと言い出しました。しかしながら息子が考えた名前は非常にシンプルな名前だったので私は一瞬躊躇しましたが、どうしても息子が譲らないので結局その名前を付けることにしました。
名前は、とらおです。見た感じそのままで、ひねりが何もない単純な名前なのですが、息子なりの理由があってつけた名前だそうで…
「とらお、と〜らお。また悪さするんか〜!」とヒカキンさんを真似て言いたいという、ただそれだけの理由で。
でもこの頃のとらおは悪さする余裕なんて少しもなかったんですけどね〜。
次はニャン、しかし…

とらおがなんとか落ち着いたので次はニャンです。すでに寂しそうにしていたとらおのために、早くニャンを捕まえようと同じように捕獲器を仕掛けておきました。
しかし、ニャンは入ろうとはしません。とらおが捕まってしまうのを遠くで目撃していたのか、以前目撃したことがあるのか、捕まった経験があるのか、そのどれかだと思いますが、お腹が空いているはずなのに全く入りませんでした。
とらおがいなくなったのを知ってか知らずか、遠くでのんびりと毛繕いしていました。いや、猫は不安になると毛繕いするという説も聞いたことがあります、それなのでしょうか?
でも、鳴くこともなく落ち着いた様子のニャン。
暫く仕掛けておきましたが、その夜は諦めてまた翌朝にすることにしました。
一方とらおの様子はというと、人が見ている前ではフードを食べるということがなかったのですが、部屋に1匹だけにするとフードを食べるくらいの余裕がありました。
ところが、夜が更けてくると、とらおは突然大声で泣き始めたのです。ものすごく寂しそうに、ニャンを呼んでいるようでした。それは何時間も続きましたが、朝になるとなんとか収まりました。
お利口さんなとらお
夜中に大興奮のとらおは、時折トイレの砂の上に用を足すこともなく乗っていましたが、朝にはなんとトイレでおしっこをしました。
今まで飼った猫たちはみんなすぐにトイレを覚えたのですが、たまにシャーッと怒って緊張している様子のとらおがすぐにトイレを覚えてくれるとは思ってもいなかったので、とても驚きました。なんてお利口さんなんでしょう。
トイレの問題がクリアしたことは本当にほっとしました。膀胱炎になるのではないかと心配していたからです。
悪さするどころかお利口さんなとらおになんだか涙が出そうになりました。ニャンに会いたくて仕方がないはずなのに…
ニャンは、相変わらず捕獲器に近寄りませんでした。この時すでにこれは無理そうな予感がしていました。このままニャンを捕まえられなかったら、とらおを先に捕まえた意味がありません。
とらおが巣立ったことを安心してニャンがまた仔猫を産んでしまったら、私の保護活動計画もまるで無意味になってしまいます。
とらおにプレゼント

私が近づくととイカ耳になるとらお。
昼過ぎからは、また夜中のように鳴いて止まらなくなりました。
ケージの上からブランケットをかけてみたのですが効果なしです。私はなるべく同じ部屋に居ないように気をつけましたが、それでもなかなか鳴き止みませんでした。

夕方、落ち着かないとらおに、息子が手作りの猫ハウスをプレゼントしてくれました。ダンボールを2重にして作ったので、上に乗っても安心です。これで、上下の移動も楽になるでしょう。
(ちなみにこの猫ハウス、仔猫には、1段1段の高さがちょっと高めなので、どちらかというと成猫用です。)

手作りハウスは気に入ったのか、すぐに入ってくれました。暫くこの中で寝ていたようでした。
安心できる場所ができて一旦は落ち着いたとらおでしたが、2日目の夜も昨日と同じく大騒ぎ。
昨夜に引き続き、完全寝不足の私でした。
トイレはばっちり、が、しかし
3日目の明け方、とらおは雄叫びを上げた途端、ついにトイレの大きい方もクリアしました。トイレが落ち着いた後はまたおとなしくなりました。
しかし、今日はドキドキの日なのです。実を言うと、とらおを捕まえたことは、夫が留守の間の秘密の出来事だったのです。猫が大好きな夫ですが、ペットロスで2度と飼いたくないと言っていて、餌付けしていることは容認していましたが、家に迎えることを承諾してはいませんでした。その夫が今日帰ってくるのです。
以前避妊手術や去勢手術をして地域猫にしたい、と私が言ってたことに対して反対はしていませんでしたが、私の気持ちが飼いたい方に傾いていたので、なおさら事前に話すことができなかったのです。
これは強硬手段しかない、と思い、実は、資格試験の1週間前だというのに、大胆な行動に出てしまっていた私なのでした。もちろん勉強の方もきちんとしてはいたのですけども。
そして、私は帰ってきた夫に勇気を振り絞ってとらお(子ニャン)を保護した話をしました。すると夫は『そうやって保護したら、情が移って飼いたくなるだろ。それに子ニャンとニャンを離したらかわいそうじゃないか。」と言いました。
私は、そうだな、と納得するしかなく、というのも、あの夜中の騒ぎ様では、とらおが幸せになるとも思えず、
「でも、去勢手術だけはちゃんとしたい。それから放すから。」と答え、獣医さんに電話をかけました。
バイバイとらお
獣医さんに聞いたところ、生後5ヶ月に満たない子ニャンには、手術はまだ早いという話でした。私は、「また時期が来たら捕獲して去勢手術をさせたい。」と夫に言うとそれについては反対しなかったので、とらおを一旦リリースすることにしました。

来てから1回も触ったことがなかったとらおだったので私が抱き上げようとするとシャーシャー怒って暫く逃げ腰になっていました。でも思い切ってブランケットを被せながら抱き上げると急におとなしくなったのです。それはまるで抱っこ紐に包まれる赤ちゃんのようでした。ますます離れがたくなってしまいましたが、思い切って玄関前で放しました。
するとあっという間に遠くへ行ってしまい、姿が見えなくなりました。でも、ニャンを探して鳴いている声が暫く大きく響いています。
私はとらおを初めて抱き上げた時の微かな温もりを思い出して暫くぼんやりしていました。







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