行方不明だった完全野良の母猫が再び現れ保護へ
ちょらを保護してから2週間ほど経ったある日のこと、私が夕方に仕事から帰ってくると、私の目線の1メートル先に、トラ猫が足早に横切りました。
お隣りの敷地を見ると、なんと3ヶ月もの間行方不明だったちょらの母親のニャンがいたのです。
ちょらが我が家にいることを悟ったかのようでした。そして、その現れ方は、自分の存在を私にアピールするかのようでもありました。
完全ノラ猫の母猫とどう向き合うべきか?
ペットロスを何度も経験した私にとって、ちょらを保護したことだけでも相当の覚悟が必要なことでした。そして、3ヶ月間行方不明だった母猫ニャンの姿を見た時から、安堵とともにまた悩みが一つ増えてしまいました。
ニャンはこの時の推定年齢が1歳8ヶ月くらいで、すでに寒い冬を一度は越していてその後春にちょらを産みここまで生き抜いてきました。仔猫のうちからじわじわと人間と距離を詰めてきたちょらと違って、完全ノラ猫なので全く人慣れしていません。
以前から地域猫として不妊手術をしてリリースすることも視野に入れていましたが、夏に一度捕獲を試みたときは、捕獲器に全く近づくことがなくそれ以来3ヶ月のこの時まで全く姿を見せなくなってしまったので、保護することは容易なことではありません。
それを考えるとまたニャンに餌付けをすることは無責任のような気がしました。しかし、ニャンは姿を見せてからうちの前でまた待つようになりました。

このようにこちらをずっと見続けているニャンを無視することなんて私にはやはり出来ませんでした。
結局それ以来またニャンにフードを毎日あげるようになりました。そして、この手強いニャンをどうやって保護するか作戦を練り始めます。
再び作った猫ハウスの作り方を紹介
そして私が考えたことは、まず、2つ目の猫ハウスを作ることです。1つ目の猫ハウスはちょらが家の中で使っているので、もう1つがどうしても必要でした。
屋外でも使えるコンテナを購入

今回購入したものはアイリスオーヤマのRVBOX800で前に購入したものよりも横幅が長いもの。横幅は78.5センチもあります。
奥行きを出すことで、ニャンを冷気が入る入り口から少しでも遠いところに居させてあげたいという思いと、猫ハウスごと保護することになった時にニャンが外に飛び出すまでの時間を稼ぐことができるかもしれないという期待も込めて、このサイズのコンテナを購入しました。
猫ハウスの作り方

サイドに入り口を作るために丸いもので縁取りをします。
私は、ちょうど良いお皿があったのでそれを使い、

縁取りはボールペンを使いました。

今回は、プラ板専用のカッターを購入しました。

前回は普通のカッターで作業したため何時間もかかりましたが、今回は割と早く作業が進みました。

繰り抜いた後はできればヤスリで磨いた方がいいと思います。
冬仕様の猫ハウスを設置

中の底に断熱材として、家にあったポリエチレンシートを敷きます。

その上にフリース生地を(なるべく大きいものを何重にも重ねる)敷き、

さらにその上に、入り口寄りには足拭き用のタオルを、奥には大きめのバスタオルを折りたたんで入れました。

前回の猫ハウスよりもサイズが大きいので底に敷くレンガの数を増やし、

屋根と覆いをしました。
場所がちょうどガス給湯器がおいてあるすぐ隣りだったので、ニャンはすぐに入ってくれたようです。冬は床暖房を常時使用しているためいつでも温かいのは好都合でした。
フードを奥の方に置いておきましたがすぐに無くなっていましたし、朝にフードをあげるために猫ハウスに近づくと慌てて出てきたので、どうやらちゃんと寝床にしていることもわかりました。
完全野良の母猫を自作の仕掛けハウス(捕獲器)で保護
このようににゃんの猫ハウス生活は、ちょうど寒さが本番になる1ヶ月間半続きましたが、私は保護する機会を今か今かと待っていました。
前に近所の方にお借りした市販されている捕獲器ではにゃんは捕まえることができなかったので、新たな策が必要でした。
そこで考えたのが、猫ハウス丸ごと捕獲作戦です。
ニャンがご飯を食べている隙に猫ハウスごと封鎖するという方法でした。猫ハウスに、ごみ収集所で使うネットの大きな巾着袋を被せ、後はその紐をどうやって引っ張るかというところでつまずいていましたが、色々実験した結果、ちょうど1階のトイレの窓から猫ハウスが近かったのでそこから巾着のヒモに縄跳びを結びつけ引っ張るのが一番成功率が高いことがわかったのです。
巾着型のネットはネットでも購入できます。高いものもありますが、私が買ったのはホームセンターで700円くらいのものです。

さて、準備が整ったので娘と協力して作戦実行です。
失敗はできないので私は息を潜めてトイレに潜入し、外の猫ハウスを見守っていました。
そして、ニャンが中に入ってごフードを食べ始めたのをトイレの窓から確認したと同時に、私は思い切り縄縄跳びを引っ張って入り口を封鎖、縄跳びを引っ張ってハウスの入り口を上に向け、素早く持っていた縄跳びを娘にバトンタッチし、私は玄関から回ってハウスに駆けつけました。
見事大成功しました。
その時はとにかく必死で、事前の準備の様子を記録することができなかったのですが、この方法は後ほど2匹が脱走した時にも使った方法で、その時の画像の記録はすでに記事になっています。
再会した親子の様子
ニャンがどこかに潜り込むといけないので、ネットごとケージに移しました。
ちょらは興奮した様子もなく静かに寄ってきました。
母と息子の久々の対面です。

当然親子なので、2匹はお互いに警戒することがありませんでした。
しばらくニャンは袋の中から出ようとしませんでしたが、ちょらを見てから少し落ち着いたように見えました。
そして、数時間後には、

ハンモックに乗って、こちらの様子を伺っていました。
近づくと『シャーカッ』とまるで似つかわしくない形相で威嚇するのですが、なぜかもうすでに顔つきが野良猫から飼い猫の優しい表情に変わってきていました。
ニャンというのはあくまでも仮の呼び名だったので、娘が『ぽぽ』と名前をつけました。

次の日のぽぽははトイレにいることが多かったのですが、なんとおしっこもちゃんと出て、

さらに落ち着いたようでした。
ちょらはなるべく近くにいたかったようでついにケージによじ登り、そこで寝るようになりました。
(ただ、かなり高さがあるのでこの2ヶ月後には登れないように上に物を置くようにしました。)

翌々日、ぽぽは娘が近くにいても、私が見ていても目を閉じるようになりました。
やっと緊張が解けたのか、もう疲れが限界だったのか、多分どっちもだったと思います。
でも、間違いなく幸せそうに見えました。
生まれてから推定1年9ヶ月ほどずっと外にいたぽぽはもしかしたら熟睡できたことはあまりなかったのかもしれません。
息子お手製の猫ハウスを大変気に入ったようでした。

3週間ほどたったある日ついにケージの扉を開けました。
予防注射を受けてからケージを開けるつもりでしたが、まだ外に連れて行けるほど慣れていなかったので、それを待つのをやめました。親子なので大丈夫だと判断し、思い切って開けると、ぽぽが出てくるよりも先にちょらがぽぽの近くに駆け寄りました。

ちょらはぽぽにかまってかまって攻撃をしていました。

しばらく私は見ないようにしていましたが、
なんとぽぽは30分後にはお気に入りの猫ハウスの中に入って寛いでいたのです。

この夜2匹は猫ハウスの中で仲良く寝ていました。

翌日には、緊張した面持ちでしたが、2階の部屋の窓際にまでデビューしました。
でも外に出たいとなくことは1回もありませんでした。

保護することは外猫の自由を奪うことになるのではないかと悩んでいたこともある私ですが、こんなに幸せそうなうちの子達を見ていると、思い切って決断して良かったと今は迷いなく言えます。
こうやって母猫ぽぽも我が家の家族になったのでした。







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